
妊活の道は、しばしば霧の中を歩くようなもの。多くの女性が「私の体は大丈夫?」と不安を抱えています。
ホルモンバランスの乱れや体の冷え、そして誰にも言えない孤独感…。妊活は、心と体の両方に大きな負担を与えますよね。
でも、心配しすぎなくて大丈夫。その不調のサインをもとに自分の体の声を正しく聴きましょう。「できることがある」を気づくだけで、漠然とした不安は希望に変わっていくのです。
そこで今回は、「妊活中の心と体のセルフケア」をテーマにした対談を企画しました。
ご登場いただくのは、妊産婦ケアの第一人者である整体師・徳元修一さん。4児の母である経験をもとにママたちに寄り添う、私、株式会社TIGERの伊東香織が案内役を務めます。
不妊の改善方法を探している方、妊活中のストレスを少しでも和らげたいと願う方へ、自分の体を理解し、いたわることで得られる確かな安心感をお届けします。
この対談が、あなたの心をそっとあたため、希望をもたらす「お守り」となることを願って。
一杯のお茶から始まった、ママに「安心」を届ける旅
伊東:まず、私たちがなぜ徳元さんにお話を伺いたいと思ったか、その想いからお伝えさせてください。私たちの会社、TIGER は35年以上、ルイボスティーを作り続けてきました。その原点は、幼少期、アトピーに苦しんできた主人(現社長:伊東章)のために、創業者である義父が探し求めたお茶なんです。そこには「我が子に安心できるものを」という、ただそれだけの純粋な愛情がありました。

徳元:素晴らしいバックストーリーですね。
伊東:私自身も、4人の子を授かり、不妊治療を行った時期もあります。新たな命を迎える喜びがある反面、先の見えない不安、ホルモンバランスに振り回されて大変だったことは、今でもよく覚えています。だからこそ、同じように頑張るママたちに、商品だけでなく、心からの「安心」を届けたいと強く願うようになったんです。
徳元:TIGERさんのお客様の中には妊活中の方も多いのですね。お話を聞いているだけで、伊東さんの温かい想いが伝わってきます。私も「徳元整体」を開業して25年になりますが、まさしく同じように妊産婦の皆様に「安心」届けたいと思って日々診療にあたっています。

アスリートの妻たちの声が妊産婦整体のきっかけに
伊東:一般整体だけでなく、妊産婦整体を目的に通われる患者さんが多いと伺っていますが、どのようなご経歴を経て今のスタイルになったのですか?


徳元:実は最初はスポーツ整体でした。体育会系出身ということもあり、アスリートの怪我を治すのが専門だったんです。でも、選手の奥様やお母様を診る機会が増えるにつれ、生理痛や生理不順、そして不妊といった、女性特有の深刻な悩みを打ち明けられることが多くなりました。もっと専門的に学ぼうと、例えば、神戸で開かれた4日間のオステオパシーセミナーに参加したりもしました。講師はフランスから招かれた著名な産婦人科医で、婦人科領域において国際的に最先端の知見を集中的に深めることができましたね。当時は婦人科に特化したセミナー自体が珍しく、全国から約70名の治療家が集まるほど注目された貴重な機会でした。
伊東:素晴らしいご研鑽ですね! それで、帰国後、本格的に婦人科系の患者さんを診るようになったのですか。
徳元:はい。自分なりに手探りで研究を重ねながら、経験を積み重ねてきましたね。患者さんから「なぜこうなるの?」と問いかけられるたびに、自分がいかに無知であるかを痛感し、必死で学びました。その過程で、ひとつの確信に至ったんです。それは、婦人科系の問題は、子宮や卵巣だけを見ていては絶対にダメだ、と。

伊東:体はすべて繋がっているわけですものね。そのお考え、とてもよくわかります。
徳元:そうなんですよ。例えば、アトピーで長年悩んでいた患者さんを施術していたら、諦めかけていた不妊も改善し、無事に出産されたというケースもありました。私から見ると、アトピーの根本原因のひとつは小腸の不調にあるのですが、その小腸の状態が良くなったことで、結果的に妊娠しやすい体に繋がったんです。

伊東:近年「腸活」という言葉が流行になったりしていますよね。妊活においても、腸内環境を整えることが大切だということなのでしょうか?
徳元:はい。とても大切ですね。余談ですが、産後の喘息を改善するために背骨や肋骨の調整をしたら、同時に頑固な乳腺炎まで治ってしまった、ということもありました。
伊東:すごい! 全く関係ないように思える症状が、実は根っこで繋がっているんですね。私も第一子の妊娠中は会社勤めで、強いストレスや体の冷えに悩まされ、切迫早産で絶対安静を言い渡された経験があります。当時はただ不安でいっぱいでしたが、今思えば、徳元さんのおっしゃるように、心身のいろんな不調が複雑に絡み合っていたのかもしれません。
あなたのお腹は、SOS を出していませんか?
徳元:ストレスは体に大きな影響を与えます。そして、その影響が最もダイレクトに現れる場所こそが小腸。ストレスを感じると、私たちの小腸は緊張して硬くなります。硬くなると、いくら妊活によいとされる食事を摂っても、栄養がうまく吸収できなくなってしまうのです。よければ、こちらの方法でセルフチェックしてみてください。
【小腸の硬さチェック】
1)リラックスして仰向けに寝てお腹をだす
2)自然な呼吸のまま、へそのあたりを観察する
3)心臓の拍動に合わせてへそが大きく波打つように動いていたら、小腸が硬くなっている
徳元:硬くなった小腸の下には、子宮や卵巣があります。小腸が硬いと、まるで川の流れをせき止めるダムのように、下半身への血流を阻害してしまいます。結果、その先にある子宮や卵巣に十分な血液、つまり栄養が届かなくなるんです。そうなると、子宮内膜は厚くなりにくく、卵巣の機能も低下してしまいます。

伊東:子宮や卵巣の機能が鈍ると、薬を服用して動かすべきだと考えやすいのですが、まずはこの根本的な血流を改善することが何より大切なんですね。でも、そんな大切な小腸を、自分で柔らかくすることはできるのでしょうか?
徳元:できます。しかも、とても簡単なので、妊活中の方にぜひ試していただきたいですね。
心と体をゆるめる「おやすみ前3分ストレッチ」
【徳元式・子宮を温める3分ストレッチ】
1)ご自宅にあるバスタオルを用意し、縦に1/4になるまで折り重ね、さらに横に1/3になるまで折る(2枚準備する)。
2)仰向けになり、タオルを重ねて、ウエストの一番くびれている部分の下に敷く
3)そのまま力を抜いて、2~3分、リラックスして深呼吸する

伊東:え? 本当にこれだけですか? 何か動かしたりする必要はないんですね。簡単だからすぐに今日からでも始められますね!
徳元:はい、ぜひやってみてください。腰のあたりを優しく反らせることで、小腸や大腸、そして子宮に繋がる神経がリラックスし、内臓が自然と本来の柔らかさを取り戻していくんです。これは、妊活中の方はもちろん、妊娠中の方の切迫早産の予防や、逆子の改善にも効果が期待できます。
伊東:それ 10年前に知りたかったです(笑)。私は切迫早産も逆子も経験しているので…。当時はただ寝ていることしかできませんでした。
徳元:寝たきりの安静は、かえって腰を固くし、血流を悪化させてしまうこともありますからね。このストレッチなら、体に負担なく続けられます。自分で自分の体を整える感覚を、ぜひ多くの方に知ってほしいですね。
温かいお茶は、最高の「ゆるめる」時間
伊東:まずはこの簡単なストレッチで体の外側から血流を促し、そして体を温めるドリンクで内側からリラックスする…。素晴らしい相乗効果が生まれそうですね。特に温かいルイボスティーは、妊活中の冷え性の改善が期待できますし、ストレスを和らげる働きも認められているんです。

徳元:小腸ストレッチとルイボスティーは相性がいいかもしれませんね! 血流の良い状態を整えることが、どんな健康法よりもまず先に来るべきですから。以前、ある漢方医の先生が「体のバランスが悪い状態で漢方を飲んでも効かないよ」とおっしゃっていましたが、それと全く同じ。その上で、ルイボスティーのように心と体に良いということが研究でわかってきているドリンクと合わせることで、効果は何倍にもなっていくでしょうね。
伊東:私たちのルイボスティーも、徳元先生の整体も、目指している場所は同じだと強く感じました。それは、未来のママたちに「安心・安全」を届け、その人自身が本来持っている力を最大限に引き出すお手伝いをすることですよね。
徳元: おっしゃる通りですね。体と心は決して別々ではありません。体をゆるめることは、心をゆるめることにも繋がりますから。
伊東:本当にそう思います。今回は貴重なお話をありがとうございました。
自分を大切にすることが、新しい命を迎える第一歩
徳元さんとの間で、とても大きな共感を得られたのが「自分自身の心と体に、もっと耳を澄ませてほしい」という願いをお互いに持っていたことでした。
情報が溢れる現代、私たちはつい外側にばかり答えを求めがちです。しかし、不妊を改善するためのヒントや、妊活中の不調の根本的な原因は、意外にも自分自身の血流やストレス、つまり日々の暮らしの中に隠れているのかもしれません。
ちなみに、実際に私も夫とともに、この小腸ストレッチを試してみました。
バスタオルを腰に敷いた瞬間は普段と違う感覚に少し驚きましたが、すぐに心地よさへと変わり、数分後には下半身へ血流がじんわりと広がるのを実感。
タオルを外した後は体がポカポカと温まり、めぐりが整ったような爽快感に包まれます。私は少し厚めのタオルを使うのが好みですね。
主人も「最近は涼しい時間帯でも、以前より暑いと感じることが増えた」と話しており、血流や代謝の変化を日常の中で実感できているようです。
専門的な治療だけでなく、誰もが持つ本来の力を頼りにし「自分の体を自分で整える」こと。そして、温かいお茶でも飲みながら自分を大切にする習慣を持つこと。
そんな積み重ねが、未来の赤ちゃんにとって何より心地よいベッドになっていくはずです。
【プロフィール】
徳元修一(とくもと しゅういち)
徳元整体 代表。NPO法人 日本妊産婦整体協会 代表理事。株式会社レディースケア整体研究所 代表取締役。スポーツトレーナーとしてキャリアをスタートさせた後、カイロプラクティック・オステオパシーを習得。25年以上の臨床経験の中で、不妊や妊娠中・産後のトラブルに悩む多くの女性と向き合い、妊産婦を専門にケアする整体を確立。現在は、全国の治療家や助産師への技術指導にも力を注いでいる。
伊東香織(いとう かおり)
株式会社TIGER 取締役専務。創業35年以上のルイボスティー専門メーカーにて、商品の企画開発・広報を担当。自身の不妊治療、4人の子育ての経験に基づき、「妊娠中も、子育て中も。ママの暮らしに寄り添う」をコンセプトに、女性の心と体に寄り添う製品づくりと情報発信を積極的に行う。







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