
眠れない夜、検索が止まらなくなるのは「妊活がうまくいかないから」じゃない
布団に入って、電気を消して…あれ? 体は疲れているはずなのに、なかなか眠れない。
そんな夜、ありますよね。妊活中は、夜になると不安や考えごとが増えやすいものです。
これまでの妊活のことを振り返ると、このやり方で合っているのだろうか何か足りないことがあるのではないかと、心配になってしまうから…。
そのまま目を閉じて休んだらいいと分かっていても、やっぱりまたスマホに手が伸びてしまう。
これは、妊活中に不安を感じている多くの女性が経験する、とても自然な行動です。
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検索窓に言葉を入れて、画面を眺めているあいだ、心は少し落ち着いたように感じることもあるでしょう。
「知る」ことで、安心できる気がするからです。
安心したいだけなのに、なぜ心が休まらなくなるのか
けれど、ひとつ記事を読み終えると、また別の情報が目に入ってくることってありませんか?
書いてあることが少しずつ違っていたり、体験談が強く印象に残ったりすると、
「もしかしてさっきの情報よりこっちが正しい?」
「自分の妊活の状況に当てはまるのはどれ?」
と、新しい不安が生まれてしまうことも。
安心したくて調べているはずなのに、なぜか心は、前より落ち着かなくなっている…。とってもやっかいな「検索疲れのループ」ですね。
でも、ここでお伝えしたいのは、そのループに陥ってしまうのは、決してあなたの心が弱いからじゃないんです。
「ちゃんと妊活に向き合わなきゃ」と考えているからこそ、情報に手を伸ばしているだけですから。
検索しても不安が消えないのには、はっきりした理由がある
妊活中に不安を感じたとき、「調べれば安心できるはず」と思うのは、とても自然なことなんです。
なぜなら、実際、検索をして答えに近づいた瞬間、気持ちが少し軽くなるような感覚になったりしますから。
知らなかったことが分かると、「これで大丈夫かもしれない」と思えるのは、ひとつの前進ですよね。
ただ、その安心って、一時的なもので終わりやすいことに、どこかで気づいている方も多いのではないでしょうか。
一つの答えが、次の心配を連れてくるネットの仕組み
インターネットの情報は、ひとつの疑問に答える形で書かれているように見えて、実は、次の不安や比較材料も同時に提示される仕組みだと言われています。
ある症状について調べ、「まれにこういうケースもあります」「こんな可能性も考えられます」といった言葉が続いたとしましょう。
それを読むと、「自分はその『まれ』に入ってないよね…こっちの可能性には当てはまらないよね…」と、妊活の状況を何度も照らし合わせてししまったりも。
これは考えすぎの結果ではなく、情報がそういう形で並んでいる以上、妊活中の多くの人に起こりやすい反応と考えられるのです。

妊活中は、情報の刺激を受け取りやすい時期
妊活中は、結果が見えない時間が続くため、情報の刺激を強く受け取りやすい状態になりがちです
・昨日までは気にならなかった言葉が、今日は強く心に残ってしまう。
・誰かの体験談が、自分のことのように感じられてしまう。
このような状態のときに、さらに刺激の強い情報や量の多い情報に触れ続けると、心が休まる時間を持ちにくくなってしまいます。
調べ終わったあとに、どっと疲れが出る感覚があるなら、それは妊活に真剣に向き合っているからこそ出るサインかもしれませんよ。
不安を減らす鍵は「もっと知ること」ではありません
もちろん、正しい知識が助けになる場面もあります。例えば医師の説明を理解するためにも、基本的な情報を知っておくなどは大切なことですよね。
ただ、不安は「妊活の進め方が分からない」「妊活の正解がわからない」という気持ちだけから生まれているわけではありません。
実は、心と体の緊張状態も大きく関係しているのです。
私たちが不安を感じているとき、体は無意識のうちに力が入っていると言われています。
呼吸が浅くなったり、肩やお腹に力が入ってこわばったり、頭の中は考えごとでいっぱいになり、視野が狭くなったり…。
この状態では、どれだけ正しい情報を拾えても、心はなかなか落ち着いてはくれないでしょう。
心が落ち着くと、不安の見え方は変わります
反対に、体の力が少し抜けて、呼吸が深くなっているとき…つまり妊活のことを一度脇に置いて過ごせているときを想像してください。
同じ出来事が起きても、感じ方は大きく変わるように思いませんか?
「今すぐ答えを出さなくても大丈夫なんじゃない」
「今日はここまででいいよね」
そう思える余裕が生まれます。
問題が消えたわけでも、不安の種がなくなったわけでもないはずなのに。そう、ただ不安と向き合うときの「心の土台」が変わっただけです。
大切なのは、不安をなくそうとネット検索を続けることではなく、不安を感じたときに、心と体が戻ってこられるリラックス状態を先に用意しておくことなんです。
特別なことをしなくても「安心感」は育める
「リラックス状態」を先に用意するといっても、なにか新しいことを始めるという意味ではありません。
生活の中にすでにある行動を、少しだけ丁寧に扱うだけで十分なことも多いのです。
夜に妊活のことを考えすぎてしまったと感じたら、今までやってきたことがある「何も考えずにできていること」に意識を向ける時間をとってみましょう。
例えば、お湯を沸かして、カップに注ぎ、両手で包むように持つ。その間、スマホは見ず、手や口元に触れる温かさに意識を向けるなどです。

ほかにも体が自然に落ち着く行動には、このようなものがあります。
・お湯でゆっくり手を洗う
湯温を感じて、指の間を丁寧になぞるだけ。洗っている感覚に神経を向けます。
・顔を洗って、タオルで押さえる
拭くのではなく、当てて、その感触を楽しむ。これだけで呼吸が変わります。
・肩や首をさする
マッサージではなく、やさしくさするだけで十分です。
・足の裏を床につけて座る
椅子に座って、足の裏の接地感に意識を向けていきます。
・窓を少し開けて外の空気を吸う
深呼吸ではなく、自然な呼吸ができれば十分です。
もちろん、あなたなりに「意識を自然に向けられるもの」があれば、それでいいでしょう。
その間、「スマホは見ない」と鉄のような意思で決める必要はありません。ただ、自然と画面から目が離れるだけで十分です。
何度か繰り返すうちに、その時間に入ると、体が少しゆるむ感覚に気づいていけると思います。
不安に飲み込まれにくい環境づくりを意識する
検索して不安が強くなったときも、「あとであの時間に戻ろう」と思える場所があると、不安に飲み込まれにくくなります。
もちろん、これで不安を完全に消せるというわけではありません。
ただ、不安を感じたあとに、「自分を落ち着かせる流れを知っている」という事実が、あなたのメンタルに良い影響をもたらしてくれるのです。
これを読み終えたら、まず検索の画面から、ほんの少し目を離して、今の自分の状態にそっと意識を戻してみてくださいね。
それだけでも、あなたはもう、十分に不安に対するメンタルケアができていますから。

Q&A
Q1.妊活中、不安になるたびに検索してしまうのは悪いことですか?
妊活中に検索してしまうのは、赤ちゃんを迎えたいと願い、きちんと向き合おうとしているからこそ起きる自然な行動です。ただし、検索で得られる安心はその場限りになりやすく、不安が強いときほど心が疲れてしまうことがあります。検索をやめる必要はありませんが、検索以外にも心が落ち着く時間や習慣を持っておくことが大切です。
Q2.なぜ調べれば調べるほど、不安が増えてしまうことがあるのですか?
インターネットの情報は、1つの疑問に答えると同時に、次の心配事も提示する仕組みになっています。妊活中は、結果が見えない時間が続くため、心が不安定になりやすく、情報の刺激を強く受け取りやすい状態にあります。そのため、不安が連鎖しやすくなることがあります。これは考えすぎではなく、妊活中に起こりやすい自然な反応です。
Q3.妊活中の不安を減らすには、どうすればいいですか?
不安を完全になくそうとする必要はありません。大切なのは、不安を感じたときに、心と体が少し落ち着く状態に戻れる時間を用意しておくことです。温かい飲み物を飲む時間や、何も考えずに過ごす短い習慣など、呼吸が自然と深くなる時間を生活の中に持つことで、不安に振り回されにくくなります。







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